第15回贈文協 講演/ベルヴィ 宮﨑社長「ネットギフト利益最大化の手法」

第15回日本贈答文化協会(10月10日、東京)定時総会でのベルヴィ(株)(兵庫県神崎郡)宮﨑義則社長による講演を抄録した。

宮﨑氏は高校卒業後、米国に留学し、帰国後はギフト専門商社で経験を積み、1998年家業のギフト専門店ベルヴィに入社した。専務取締役を経て2007年より現職。ソムリエ@ギフトは楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー大賞を数回にわたり受賞するなど急成長を遂げ、今期80億円を見込む。(文責編集部)

運命を変えたネット販売

父の会社に入って夜討ち朝駆けの仏事外商からスタート。注文が取れないつらさも相当長い間経験した末に、現在のeコマースにたどり着きました。ソムリエ@ギフトの話が何かしら、皆さんにとってプラスになれば幸いです。

ギフト業はいろんな商品を扱えるというメリットがありますが、逆に言えば突出して強いものがなく、専門店ならもっとアイデアを生かし、新しい商品を作ることができるはずだと20代の頃は考えていました。そうして2005年にインターネット販売にたまたま出会ったわけです。

当時は農協の肉や米を百貨店に卸し、百貨店の商品を組合員さんに売るというビジネスを手掛けていました。ある時、百貨店の事業部長から、それだけの商品力があるのならネットショップを始めてはと言われたのがきっかけで「播州播磨食いしん兵衛」として出店しました。淡路島の玉ねぎや但馬牛など地元グルメを売ろうとしましたが毎年赤字で2年間鳴かず飛ばずでした。続けるかやめるか迷っていた時に、ネット担当の妻が、最後にギフト商品を売らせてほしいと言い出しました。それでギフト商品も載せてみたらポロポロとですが売れたのです。

 

2024年1月号(12/15発行)掲載

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