FC代理店ビジネスの動向/第4回FRAXより「B2B向け事業の多角化、SDGsへの取り組みを狙う」

フランチャイズ市場の動向と課題

新型コロナウイルス感染症対策の終了によりコロナ前までとはいかぬものの復調の兆しを見せている業界が多くなってきている。昨年10月に発表された2022年度「JFAフランチャイズチェーン統計調査」報告によると、フランチャイズ市場は、チェーン数1282チェーン、店舗数約25万店、売上高で約27兆円となり、チェーン数、店舗数は3年連続で減少したが、売上は2年連続で増加している。

小売業全体では、8チェーン減(△2・6%)、701店舗増(+0・7%)、売上高は8059億円増(+4・2%)。物流の2024年問題をどう解決していくかが直近の課題。物価上昇にともない消費者の購買行動がシーン別で低価格帯商品と高価格帯商品の二極化がさらに顕著になるとみられる。

外食業は2チェーン減(△0・4%)、895店舗減(△1・7%)、売上高は2734億円増(+7・4%)。店舗利用機会の増加、インバウンド需要の復活などで業績回復の兆し。しかし原材料費・エネルギーコストの高騰、人手不足は引き続き課題。

 

2024年3月号(2/15発行)掲載

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