㈱サンギョウ(本社東大阪市)は5月末に本社を新社屋へ移転する。移転先は、現本社と同じ東大阪市内の近鉄若江岩田駅に程近い好立地。濱崎甚社長は数年前から業容拡大に伴い、移転先を探すものの、条件に合う物件が見つからなかった。コロナ禍で身動きが取れない数年を経て、ようやくいい出会いが訪れたという濱崎社長に近況を尋ねた。
─移転を決めたきっかけは
4、5年前から探していました。現在の社屋は4月で20年。当時は、ここから移転することはないと思っていました。しかし10年たつと注文が増えていき、ここでは無理だなと思うようになりました。売上げは20年前の2倍以上になり、7月から12月の繁忙期には明らかにスペースが足りなくなっていました。狭いことで従業員の負担も大きくなるし、事故が起こってからでは遅いと。また、創業者である父の、「常にこの先のステップを考えておけ」という言葉も後押しとなりました。物価も人件費も上がったこの時期になったのは運が悪いなと思いますが、迷いはありませんでした。
2023年4月号(3/15発行)掲載