コロナ禍の影響で、今年のうちわ・扇子の商況は非常に厳しいものになっています。7月中旬の段階で、ポリうちわと竹うちわを合わせたうちわの受注合計は、前年比70%くらいで3割減という状況です。前月の予想ではもう少し回復するかと思っていましたが至りませんでした。
6月段階では扇子はまずまずの動きでしたが、神社・仏閣が祭りを中止して来ましたので、イベントがらみの販売がなくなってしまいました。祇園祭も天神祭も神事はしますが、山鉾巡行や船渡御のイベントは中止です。小さな町内会の盆踊りは復活させようという話が出ていたのですが、この話は7月まで尾を引きませんでした。
コロナの問題で、フォローの風が吹いている業種とアゲインストの風が吹いている業種があるようです。ほとんどがアゲインストの業種ですが、個人宅配の通販や段ボール業界などにはフォローの風が吹いているようです。いずれも巣ごもり需要で好調な関連業種ですが、他にもまだ気づいていない業種があるはず。それを何とか見つけ営業攻勢をかけていかなければなりません。
続きは2020年9月号(8/15発行)掲載