全国団扇扇子カレンダー協議会の団扇扇子部会は8月4日、京都経済センターで京うちわをテーマに令和5年度研修会を開いた(会場25名、リモート12名)。
上野泰正団扇扇子部会長は研修会冒頭に「4年前に京扇子の勉強会を開催後、コロナ禍でしばらく間が空きましたが、久しぶりにたくさんお集まりいただきました。京都扇子団扇商工協同組合では“京うちわの伝統を守る会”を結成し、これから高付加価値な商品として京うちわをもっと世に送り出したいと活動しています。本日は、うちわ作りも体験していただきます」と挨拶した。
次に塩見団扇㈱の秋田悦克社長が、京うちわの成り立ちについて解説した。京都の団扇は大陸から朝鮮半島を通って伝来しましたが、北九州から瀬戸内海、和歌山の新宮、奈良を経て来たという説、また出雲経由で日本海の宮津から京都へ伝わったという説など諸説あり、江戸時代のはじめごろに御所に伝わったという歴史が紹介された。
2023年10月号(9/15発行)掲載