3月7日に香港貿易発展局の大阪事務局長のリッキー・フォン氏が「日本のクラフトマンシップを香港・世界へ〜メディアでは教えてくれない商機をものにする〜」を1時間にわたり講演した。
同局とも提携する香港出身のインテリアデザイナー、キース・チャン氏が来日したことでセミナーの飛び入り参加が急遽決定。今香港の富裕層、中間所得層に浸透しつつある「和空間」、そして日本製品の活路のヒントについて触れた。(京都ギフトショーセミナーより抄録)
人口増加、経済成長に期待
私は1996年に来日し、大学で日本語を勉強、同局に携わって20年以上たちます。今では理解できる言語は6言語。通勤の間に様々な国のニュースを1・5倍から2倍の速度で聞いています。様々な言語でニュースを聞いていると、日本でこの話題を報じれば、日本の皆様はもっと儲かるだろうなと感じます。今回その思いをお伝えしたい。
まず香港について。香港の面積は東京のおよそ半分の大きさです。2019年、20年には香港から人口が流出する懸念もありましたが、昨年6月に750万人を突破。現在香港政府は人口を増やすことに注力し、2040年には820万人に増加するといわれています。
750万人の突破で、ただでさえ住居、働く場所が足りない状況です。今後資源のない香港はどこからモノを仕入れるのか。それが中国なのか、東南アジアなのか、米国、日本なのか。ここに早く気づいて頂きたいと思うのです。
2024年5月号(4/15発行)掲載