TSGカレンダー工場/全協青年部会 出張例会「最新鋭の製造設備とオフセット名入れ」

全国団扇扇子協議会青年部会は、7月26日・27日石川県出張例会を開催した。26日は、石川県羽咋郡志賀町の能登中核工業団地にある㈱TSGの工場を見学。続いて㈱杉本カレンダーの杉本庄吾社長を交えて商況報告、質疑応答。その後金沢市内で懇親会を行った。27日は、能登半島地震の被災地を訪問し、㈱カネマサ(本社金沢市)社長で防災士の越田壮一郎氏を講師に迎え、防災意識に関する講演を聴講した。

「能登」は生産の一大拠点

㈱杉本カレンダーの子会社である㈱TSGは、平成16年東大阪にあった日めくりカレンダー工場を全面移設し創業した。補助金制度や電気料金給付といった優遇措置を活用できるとあって、この地を選んだ。総面積は1万4117㎡(4278坪)、工場棟・オフセット棟2851㎡(786坪)、倉庫棟(トラックヤード込)1719㎡(503坪)。日めくりカレンダー印刷機、日めくりカレンダー製本設備、オフセット印刷機、小型印刷機、ホットメルト製本機、ホットメルト連動機などの設備を有する。設立当初は、日めくりカレンダーと文字月表を生産していたが、現在は日めくり、文字月表のほか卓上カレンダーも生産している。カレンダーの企画制作から名入れ製本までを一貫して行うことができ、ここで杉本カレンダーの30%程度の製品を生産している。名入れ印刷機(ちゃりんこ)はなく、ここでの名入れはすべてオフセット印刷である。

 

2024年9月号(8/15発行)掲載

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