コロナが落ち着き「会える」へ
コロナ禍の2020年、2021年でも歳暮ギフトは健闘してきた。むしろ「会えない」からこそ、普段あまりお歳暮を贈る習慣のない人たちが、メッセージをお歳暮に託して両親や身近なひとに贈った。この2022歳暮は打って変わって、屋外では原則マスク不要、入国制限の大幅緩和、全国旅行支援など、集う、巡るがテーマになった。
お家での久しぶりの団欒を想定したのはシャディ歳暮カタログ。お鍋、おでんや希少性の高いご馳走が表紙イラストと巻頭特集を飾った。帰省、イエナカ需要が増えると踏むのは、どの歳暮カタログでも共通項になっている。「ハム・ソーセージ、肉類」は今やあらゆる世代で間違いのない選択肢になった(東栄産業)。ちなみに法人対象の同社歳暮カタログにはオーソドックスな個包装の商材が数多く掲載されている。事業所などで小分けするにはちょうどいいからだ。
「スイーツや菓子類など加工食品は味が安定」しているため、贈り主の信頼度が高い(ひな鶴)。「ここ数年は銘店の味を巻頭」に持ってきているのはハリカ、今期はホテル雅叙園東京のシェフパティシェ渾身のパウンドケーキを目玉商品として掲載した。産地直送ギフトに注力するアンシアは毎号必ずユニークな特集企画を挟むが、今号は「背徳グルメ」と題して、思いっきり辛い、甘い、カロリーが高いという健康志向とは逆バージョンの商材を集めた。
2022年12月号(11/15発行)掲載