2020年歳暮カタログが出揃った。先立つ中元は、コロナ禍で迎えたはじめての商戦とあって各社とも身構えていたが予想以上に健闘、大きな落ち込みがなく、むしろ生産在庫調整していたメーカー品に欠品が相次いだ。実家や知人にギフトを贈る需要が増えたことや、外出自粛により、自宅で楽しむお取り寄せギフトが堅調に動いたことが主な要因だ。
この中元で明らかになったニューノーマルは年末年始商戦でも、自宅で楽しむ巣ごもり消費のさらなる伸長が見込まれ、自家需要とギフトの両方に対応できる商品を強化する流れになっている。ただ、「中元が健闘したといっても歳暮は予断を許さない。第2波、第3波次第だと思われます」と慎重な姿勢は続く。
今回、10社の歳暮カタログの紹介とともに今年の傾向を分析した。
【巻頭企画】“プチ贅沢”が満載
まだまだ気が抜けないコロナ禍の年末年始は大きな集まりを避け、家族や友人などと自宅で過ごすことが予想される。
巻頭企画はそうした巣ごもり消費を狙った「自宅で楽しむプチ贅沢」に集中した。
「家族で過ごすおうち時間」「おうちで愉しむ美味の極み」など直接訴えかけるタイトルもあれば、「極上のマリアージュ」「ニッポンの旅グルメ」「美味しい迎春特集」「贅沢こだわりギフト」など、“贅沢”をテーマにしたものや「GOTO北海道・沖縄」といったユニークなタイトルまで多種多様だ。
続きは2020年12月号(11/15発行)掲載