2021ギフト業界のプレ歳暮「親しい間柄が購入単価の上昇促す」

シャディ㈱営業企画部によれば、昨年のギフト市場は、人の集まりで発生する返礼市場はコロナ勃発により芳しくはなかったが、中元歳暮はほぼ一昨年をクリアし、その他の用途も善戦した。「帰省できず、せめて中元歳暮を」というギフト本来がもつ意義に支えられたと言う。

同社の今歳暮の見込みは昨対104%。出荷数は2%程度のアップ予想だが、より親しい人に美味しいモノを贈りたいというマインドが単価を上昇させると踏む。この単価上昇を狙った品揃えを中元に続き、歳暮商戦でも一段と強化していく。加えて「送料無料が一番うれしい」との顧客アンケートに基づき、NBメーカーとタッグを組み全国宅配無料を復活させた。

一方、歳暮商戦に欠かせなくなった「おせち」はコロナ禍でも絶好調だ。9月1日に順次予約受付を開始したリンベル㈱のおせちは好調な出足を切った。冷蔵で届く「日本の極み 五万石本店特選おせち」はリピート購入が増加し、「サライのおせち」は初速が昨年の倍ほどで推移。また、今年初登場した美容誌「美的」の編集部監修の「美的おせち」と、大人気の本格推理漫画「名探偵コナンおせち」は、SNSで高い反響を獲得し販売数が伸びている。

 

2021年12月号(11/15発行)掲載

最新情報をチェック!