コロナ禍で迎えた2年目の歳暮商戦。巣ごもりの影響で、ネット利用が加速し、この2年で百貨店はEC事業を強化、さらにWebやDMによる積極的な販促や告知を繰り広げ、新規顧客の獲得に努めてきた。
今回、百貨店4社にECの取り組みと、様々な企画開発が進む“お取り寄せ”について話を聞いた。
回復順調も高止まり感
商戦全体の売上げは回答がばらついたが、ネットが全体実績を牽引したことが共通していた。
百貨店A社(東京都)では、メインの2店舗が昨年にギフトの取り扱いを中止、その影響は受けたものの目標売上げの99・91%を達成した。ECの好調もあるが、コロナが落ち着いた12月に客数が伸び、店頭も予想以上の健闘ぶりだった。また、わずかながら達成率が及ばなかった要因の一つに10月の緊急事態宣言解除を挙げた。店頭、ネット通販ともに伸び悩んだ11月は、土日の購入が減少、平日が混雑する状況が続いた。緊急事態宣言が明けたこと、さらに休日の好天が続き、外出する家族が増えたからではないかと予測している。
2022年4月号(3/15発行)掲載