物流センター探訪/グロップ「人が企業成長の原動力」

いまやGDPの約7割を占めるのがサービス業。なかでも物流サービスはお客様にモノを届ける最終工程として、顧客満足を左右する重要な部門である。

今回お話しを伺った㈱グロップは「グロップで始めちゃお」のテレビCMでもおなじみ。「企業のアウトソーシング」や「人材派遣」を中心に通信販売やECビジネスのバックヤードを幅広い領域から支えている。全国に物流センター、事務センターなど多くの拠点をもち、海外へのグローバル展開やスポーツを通じた社会貢献など多岐に渡る。創業以来ずっと無借金、40年以上赤字なしの堅実経営を続け、来年は50周年を迎える。

本社のある岡山で物流サービスを担う基幹拠点、BPO事業本部の桑野物流センター、センター長の中野智彦さんと、東京多摩市にあるマーケティング事業部DX推進課課長代理の髙原祥梧さんにお話しを伺った。

BPO事業部で一元管理

「BPO事業部」とは、グロップが提供する主要サービス(「人材派遣」「ラインソーシング」)のひとつで、業務プロセスの一部を外部に委託する、いわゆるアウトソーシングの受注部門だ。桑野物流センターでは、㈱ベネッセコーポレーションが手掛ける内祝いカタログギフト「たまひよの内祝」の発送業務を請け負い、受注管理から封入・梱包・発送までの一元管理を15年以上行っている。

まず髙原さんにグロップの強みについて聞いた。一貫しているのが「人重視」の経営。採用条件には、能力も大事だが「人当たりの良さや人のために何かできる」ことが重視されるという。幅広い業務領域にもそれが現れている。「お客様ありきのサービス」を徹底しているから、お客様の困りごとが増えれば、また業務領域も増えていくという訳だ。

 

2024年8月号(7/15発行)掲載

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