暦文協10周年記念 特設ウェブページ公開「暦は生きていく拠り所、 社会を動かす原動力」

10周年を迎えた(一社)日本暦カレンダー文化振興協会(暦文協)は、新型コロナの影響で企画していた記念イベントを中止したが、特設ウェブページを開設。10年間の活動を振り返る講演とパネルディスカッションを公開した。

中牧弘允理事長(国立民族学博物館名誉教授・吹田市立博物館特別館長)と片山真人理事(国立天文台暦計算室長)が「暦文協の10年」と題して基調講演。中牧氏は、暦文協は「暦やカレンダーに関する有識者による多角的な研究、体系的な知識の普及、啓蒙に努める」を目的として設立され、構成メンバーは、暦を作る天文と暦を使う人文の立場の両方で構成されていることなどを解説。

片山氏は、毎年発行される国立天文台ニュースに自身が執筆し掲載してきた暦文協の記事を元に10年を振り返った。2012年12月、東京の鳥越神社で斎行された「奉暦祭」では、古式ゆかしい天文博士の装束を纏い参加、映画「天地明察」の撮影で使用した渾天機を用いてその使い方や江戸時代の天文観察について解説をしたことなどを振り返った。

 

続きは2021年1月号(12/15発行)掲載

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