シャディ㈱(東京都港区)は2024年2月より、「つながる」アプリで用途と顧客接点を拡大する価値共創マーケティングに挑む。
具体的には、現状の課題としてメーカー、シャディ、販売店という商流(図1)では顧客の世界に入り込めず、アンメットニーズやニーズを見つけ出して改善することが難しいこと。もう一つは中元・歳暮カタログは100万部以上発刊している一方で、母の日や父の日、さらに自家需商品カタログなどは数十万部に留まる点だ。この二つをデジタルツールのアプリを活用して「メーカー・シャディ・販売店・顧客」の新しい関係性(図2)を構築し、価値共創していくのが今回の狙いだ。
販売店が参画アイデア
「アプリのプッシュ通知などで、必要なタイミングで必要な情報を必要な方に届けることができます。これまで店舗に来店する顧客は世帯主か主婦の方がほとんど。後ろに控える何人もの家族や親族とは既存のサービスではつながりを持つことはできませんでした。このアプリを使っていただければ、世帯全体の購買情報の見える化、世帯全員が協力することでポイントをいち早く貯められるなど、仕組みづくりを考えています」と古屋直昭営業企画部部長はアプリ開発の経緯を語る。
2023年10月号(9/15発行)掲載