紙製品の販売状況は新型コロナの感染拡大の影響を受け大きく変化した。トイレットペーパーやティッシュペーパーを製造販売するイトマン㈱(本社愛媛県四国中央市)でも、2月中旬からは、マスクの品薄から派生したデマにより注文が殺到。5月6月はその反動で大きく落ち込むという結果に。コロナ渦に加えて、災害も多発する夏を前に災害備蓄用のトイレットペーパーを新発売した。
トイレットペーパーやティッシュペーパーが店頭から消えた2月中旬から4月「在庫は十分にあるものの配送トラックの手配がつかないという事態に陥り、結果的にはご迷惑をかけてしまいました」と大阪営業所マーケテイング部赤木友香氏。改めて物流能力の強化が必要と感じたという。しかしデマ騒動が終息したあとは、感染拡大防止のための外出自粛が大きく影響することになった。同社は業務用製品の販売が中心で、関西空港、JR、高速サービスエリアなどが主要な売り先であることから、人の動きが止まったことで大きな打撃を受けた。
そこで開発したのが「緊急備蓄トイレットペーパー」である。
続きは2020年9月号(8/15発行)掲載