インタビュー/大阪文具工業連盟専務理事 池田文彦 氏「初のウェブ開催で見えた可能性と課題」

毎年8月に開催される全国でも最大規模の文具展示会「文紙メッセ」。今年は、コロナ感染拡大防止のため、会場開催から初のウェブ開催に変更された。会期は8月1日から31日、ウェブアクセス数は10万3272回と目標の10万アクセスを達成、出展各社からも喜びの声が上がった。初のウェブ開催を終えての感想を主催の文紙MESSE協議会事務局代表、(一社)大阪文具工業連盟専務理事の池田文彦氏に聞いた。

10万アクセスを超える大成功となりました

アクセス数、出展者数共にデータ上では成功、といえるでしょう。まず、長い歴史のこのイベントを途切れることなく開催できたことに意義がありました。また、会場開催の場合、来場者は関西圏内に限定となりがちですがウェブ開催では全国どこからでもアクセスしていただけたことで10万アクセスを数えることができたと思います。

出展した企業の感想は

開催後のアンケートでは、開催内容については「満足できた」「ほぼ満足できた」との回答が9割以上でした。それには安堵しましたが、ウェブでユーザーの声は聞けたか、を問うと「全く聞けなかった」、「一方通行になった」という答えが大半を占めました。誰が、何に興味を持ってどんなものを見ているかがウェブ展示会ではわからない。出展社へ届かないのです。しばらく時間が経てば、反響が見えてくるかもしれませんが、リアル展示会との差は大きい。お客様にとっても商品を手にとってみるのとウェブ上の画像で見るのは、全く違います。来場した方に電話やメールで尋ねたところ、「良かった」「何度も閲覧した」などプラスの声は集まっていますが、全体像はわかりません。

 

続きは2020年11月号(10/15発行)掲載

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