在阪のカレンダーメーカー㈱中戸若松(大阪府富田林市)は昭和38年創業。4代目の中戸彦一社長にコロナ禍の業界動向と展望を尋ねた。
中戸社長は父・中戸政治氏の跡を継いで2005年に就任、社長業15年目を迎える。その間、業界団体のポストを歴任、現在はJCAL理事・JCAL企画委員長、大阪カレンダー出版協同組合理事長の要職にある。
新型コロナの第2波が現実味を帯び始める中、中戸社長は「業界全体」で対応していくことの大切さを強調する。
前向きに粛々と対応
—外出自粛などで、営業活動が制限されていますが、影響は
業界全体として受注が遅れ気味になっています。販売店さんは早ければ1月から営業を開始しますが、3月には営業自粛を余儀なくされ、訪問再開が見えてきたのは6月下旬に入ってから。営業活動の前半戦である春先の訪問がままならず目下、これまでの遅れを取り戻すために必死で駆け回っているところです。そんな状況ですから、確定や見込みの受注情報が入りにくいこともあって、どれくらい製造すればよいかの先読みがしづらくなっています。メーカーは難しい舵取りを迫られる年になりそうです。
続きは2020年9月号(8/15発行)掲載