【プレ中元】2025素麺特集/ 高付加価値品にシフト、原点回帰の広告

三輪そうめん松田「高付加価値品にシフト、原点回帰の広告」

2024年の同社の中元の成果は、ネット通販で昨対10%増、自店舗店売りで15%増。卸販売は2023年比で約5%アップしている。23年は初盆をなくしたり、卸販売を減らしたことなどから、売上げを大きく減少させたが、24年は23年に比べ、トータルで10%ほど増加させている。初盆に代わる商品として廉価版を提案したり、高付加価値商品を抱き合わせて売上げアップにつなげた。

よし井「本業回帰と“スクラップ&ビルド”」

「コロナ禍以降続く、名入れを中心とした出産内祝い商品の落ち込みは回復の兆しなく、危機的な状況に陥った」と話す吉井雅之社長。コロナ禍以前には「脱・中元依存」の旗を掲げ、内祝いの売上げ好調の波に乗り、それまでは8割程度あった中元・歳暮の売上げ依存を、全体の半分になるまで内祝い商品の販売強化を推し進めた。

兵庫県手延素麺「価格改定、ギフトはユニット調整に」

同組合の2024年の販売状況は、単品の数量が昨対104%とプラスの着地。中元は平均すると92〜93%と減少した。単品の販売はコロナ前と比べても高水準にある。同組合は今年、2年ぶりに価格改定を行う。原材料費、物流費、人件費、必用経費の高騰など、価格の引き上げをせざるを得ない条件が目白押しなためだ。価格改定をした年は販売数量がダウンすると言われるが、23年時は約93%、ギフトが90〜91%と減少した。しかし、売価を10%上げたので、金額ベースでは全体で昨対102〜103%となった。

 

2025年4月号(3/15発行)掲載

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