【シンポジウム】ハイエンド市場「香港」を再評価/香港貿易発展局

国際金融番付世界3位に躍進

香港貿易発展局と日本香港協会(ともに東京都千代田区)が11月21日、「香港の価値を再評価する」をテーマにシンポジウムをインターコンチネンタルホテル大阪(大阪市北区)で開催。200人以上が出席した。

冒頭、香港貿易発展局の日本主席代表・ベンジャミン・ヤウ氏が開会挨拶し、香港の最新情報を2点紹介した。まず11月28日に物流ネットワークの拡大となる香港国際空港の3本の滑走路の運用が開始すること、そして10月に公表された世界金融センター番付(GFCI)で香港が世界第3位にランクインしたことを報告。「香港を活用するビジネスメリットを改めて知って頂きたい」と語った。

日本で知られない香港の科学技術力

前半はアライアンス・フォーラム財団会長の原丈人氏が「最新の国際情勢〜日中関係・日米関係から読み解く真の香港の利用価値とは」を1時間にわたり講演した。

原氏は米国を拠点に活動する実業家で、コーポレート・ガバナンス(企業統治)を研究する財団アライアンス・フォーラムを運営。1981年にシリコンバレーで光ファイバーに関する事業を起業。財務省参与、内閣府参与、香港政府HKSTP特別顧問を歴任。

「健康で豊かな中間層を日本にもたらすこと」を目指した議論を主導し、2006年以降、安倍元総理や岸田前総理に助言。現在デフタ・パートナーズ会長、香港中文大学医学部栄誉教授兼経営大学院招聘教授として世界で活動する。

 

2025年1月号(12/15発行)掲載

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