経営インタビュー/大トウ 米谷善文 社長「優良顧客の見える化とスマホのおもてなし」

大量生産、大量販売の時代が終わり、過去のビジネスモデルは全く使えなくなった。デジタルの新しい時代を迎え、コロナ禍で生活者の行動が一変。複数の店舗での比較・買い回りは感染リスクが伴うとあって、一つの店で集中的に商品を購入するようになった。それだけにそうした店に選んでもらえるような品揃えや体制づくりが必須になってきたと㈱大トウ(大阪市東成区)米谷善文社長は語る。

「顧客とつながる」

現在の経営環境を理解するためには、「人口減少」と「デジタルライフ」の2つのキーワードに注目したい。人口減少は急激な下降を続けていますが、何ら手が打たれていません。デジタル分野はGAFAなどの寡占化が進み、「関係ない」と言っていたところは今軒並み攻められています。この2つの動きをどう解釈するか。

人口減少とは「顧客喪失」であり、商圏や市場が縮小することです。その対策は顧客を奪い合うことではなく、顧客の創出にあります。自分たちで顧客を創り、それで食べていけるビジネスモデルに変えなければなりません。2つ目のデジタルライフは、デジタル革命の波に乗り遅れると市場のユーザーの変化についていけなくなります。その対策はデジタル技術を活用したマーケティングシステムの導入にあります。

 

続きは2021年1月号(12/15発行)掲載

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