塩見団扇㈱(秋田悦克社長)は、伝統工芸品である京うちわの技術を使ったランプシェードを開発している。コロナ禍で、イベントや祭りがなくなり、うちわ業界は苦戦を強いられた。そんな中、同社は果敢に新商品の開発に取り組み、野菜の形のうちわや、四角いうちわなどを開発、デザイン製の高さと新しい感性が高評価を受け、好調に売上げを伸ばしている。
ランプシェードは、同社の主力商品でもある透かしうちわの技術を使ったもので模様がライトに照らされて浮かび上がり、優美な雰囲気を醸し出している。「京都も新しいホテルの開業が続いており、そういったハイクラスなホテルや飲食店などに日本らしさ、京都らしさを提供できるものとしてお勧めしたい」と秋田社長は意気込みを語った。ランプシェードは、9月開催のメゾン・エ・オブジェ・パリの京都の伝統工芸品「PRECIOUS KYOTO」のブースで出品予定である。
2022年7月号(6/15発行)掲載