名古屋テーブルトップショー/高級感究め、ワンランク上のギフト目指す

ガラス・漆器・陶器の国内最大級の見本市、「名古屋テーブルトップショー2020」が1月15・16日、吹上ホールとウインクあいち(愛知県産業労働センター)で開催された。全国125社のテーブルウエア・ハウスウエアメーカーが一堂に集結、新作や人気商品を幅広く展示した。

伝統技術の掘り起こしによる高級感の追求や、海外旅行客を意識した「和」テイスト・縁起物の打ち出し、周年イヤーを迎えた人気キャラクターやNHK大河ドラマのライセンス商品など多彩なテーマで訴求した。各ブースはパーソナルギフトの提案が中心で、ステンレス製品や繊維製品など異素材のセット商品のアピールも続いている。

金の絵付け、最高級蒔絵

暮らしの彩展グループは、各社の器を集めて昼食時に土鍋料理などを楽しむイベントを開催、多くの来場者が参加した。

西海陶器㈱(長崎県波佐見町)は、オリジナルシリーズ「エッセンス」を中心にした展開。作家が使う釉薬の技法を量産商品に適用したり、石こうにアロマを染み込ませて香り・インテリア商品として提案するなど、新しい試みに挑戦している。波佐見産地は今年、モノづくりのクラフトと観光を組み合わせた「波佐見クラフトツーリズム産業を体感する現地視察ツアー」を実施する。商品販売に工房見学という付加価値をつけて、産地全体を盛り上げようという試みだ。

西海陶器
写実的な造形の石膏のリンゴにアロマが付いたギフトセット。インテリア性の高いアイテム(西海陶器)

清峰堂㈱(石川県能美市)は展示内容を大きく絞った。今回、一番に訴求したのは九谷和グラス「令和金花詰」シリーズ。脚部に描かれた花々に金をふんだんに使い、きらびやかに仕上げた。図柄は大正時代に考案されたもので、手描きの繊細な絵柄が特徴だ。業界では金の使用を控える傾向があるなか、高級感のある絵付けにあえて挑戦した。ワイングラス、冷酒グラス、ちろりなど。

清峰堂
九谷和グラスの「令和金花詰」シリーズ。脚部の絵柄に金をふんだんに使っている。ワイングラス25,000円、冷酒グラス9,000円(清峰堂)

続きは2020年3月号掲載

ウインクあいち会場
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