仏事ギフトの動向/フューネラルビジネスフェアより「発想の転換求められる葬祭業」

第27回「フューネラルビジネスフェア 2024」(綜合ユニコム㈱主催)が5月29・30日、パシフィコ横浜で開催され、出展社数 146社、葬祭事業者を中心に1万2031名が来場した。

『パラダイムシフト [葬儀新時代]への第一歩』というテーマどおり、デジタルサイネージやデジタルフォトブック、スマホを用いた訃報配信サービス、映像制作、ネット集客サービスなどデジタル化を中心とした業務支援カテゴリが多数出展、コロナ禍を経た「新たな時代」への試行錯誤を感じさせる内容となった。

厚生労働省の人口動態統計によると2022年の死亡者数は約157万人で、1989年の年間死亡者数と比較すると約2倍であるが、首都圏では火葬待ちが数日〜2週間に及び、遺体の保管費用・冷蔵だけで10万円以上になるなど費用高騰の問題から直葬を選択するケースも増えており、エンバーミングや遺体ホテルなど待ち時間の収益化や葬儀形態そのものを見直す動きもある。

 

2024年8月号(7/15発行)掲載

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