2023年11月に開館90周年を迎えた京都市京セラ美術館。京都の文化・芸術が集まる岡崎エリアに位置し、そのシンボルである平安神宮の大鳥居の東側に位置する。
京都市美術館は、1933年(昭和8年)に、日本で2番目に古い公立美術館として開館した。明治以降の京都を中心とした日本画や洋画、彫刻など4200点以上のコレクションを所蔵する。2017年からの大規模改修を経て、2020年春に通称「京都市京セラ美術館」としてオープン。館長を務める建築家・青木淳氏と西澤徹夫氏による革新的なリノベーションが注目を集め、新たな魅力を発信している。来館者数は昨年度は98万8000人である。
光が差し込むアートな空間
大規模リニューアルで、ミュージアムショップも装いを新たに「ART RECTANGLE KYOTO」として同年春にオープンした。コンセプトは伝統を重んじながらも常に革新的な視点を持ち、日本の文化発信を牽引する“京都”を体現するミュージアムショップ。
ショップがある地下1階のエントランスエリアは、全面ガラス張りのファサード「ガラス・リボン」が構築され、見所の一つになっている。ショップはエントランスフリーで、買い物のみも利用も可能。ガラス越しに美術館の外からもショップが見える構造で、通りすがりの観光客の来店に繋がっているという。
2024年1月号(12/15発行)掲載