今年で30周年を迎える日本最大級の器の祭典で、日本各地の窯元の作品や世界各国の陶磁器やガラス、漆器が一堂に集結する。200以上の出展ブースで構成され、30代から40代の女性から支持される。3年ぶりに東京ドームで開催され、買い物を楽しむ来場客で賑わった。
陶器のトレンドは多様化が進み、年代層によって求められるものが異なる。若年層が重視するのは“料理映え”。土素材がベース、シンプルでありながらサステナブルやストーリー性の高い商品が好まれる。一方、40代以上の着眼点は“職人技”。他にない独特な形状や華やかな絵柄ものが高額でも売れる。家で豪華に盛り付ける“イエナカ外食”を楽しむ人が増えたからだ。そのためコロナ禍自粛で余ったお金で食器を購入する人も多く、コロナ禍でも売上げを伸ばしたと語る企業は多い。
2023年4月号(3/15発行)掲載