2021年1月、ギフト卸のシンワが復活した。新生シンワの創立メンバーは、旧シンワの経営幹部3人(田中彰人㈱ジール社長、平間武セルン㈱社長、坂本信也㈱いこいの村わかやま会長)。旧シンワの売却から18年が経過しても、復活への思いは消えることがなかった。新生シンワは何を目指すのか、創立者に聞いた。
圧倒的に強力だった物流センター
今年、シンワが新たに復活しました。どのような目的と動機でここに至ったのか。創立メンバーの皆さんの熱い思いを自由に語って頂きたいと思います。まず、㈱ジールの田中社長から自社紹介を含めてこの間の経緯をご説明ください。
田中 ジールは私がエニシルを退社してから創業した会社です。お食い初め商品の製造企画とネット販売をメイン事業としています。ポイント関連事業にも携わり、昨年は大きな成果を上げることができました。本題の「なぜシンワ復活に乗り出したのか」ということですが、旧シンワがエニシルに社名を変えていくなかで、何とか当時のシンワの先端性と存在感を取り戻したいという気持ちが募っていきました。シンワの復活は私の夢になっていました。
当時、圧倒的に強力だった和歌山物流センターの取得を中心に復活の夢を描いていましたが、2019年に同センターは法人格を持たなくなりました。ということは、自らシンワを創るしか選択肢はないということです。その決意を固めている時に、強力な賛同者が現れました。かつて同じ机を並べて執行役員をしていた平間取締役です。シンワ復活の目標に対して、非常に熱い気持ちで賛同を頂きました。こうなると元気百倍。復活への思いは私一人だけではなかったと確信し、新しいシンワの創立を決断するに至りました。
続きは2021年3月号(2/15発行)掲載