藍染めの魅力を未来へ ワンランク上の手ぬぐい/藤田染苑

「安and堵」は、染色会社とデザイン会社がタッグを組み生まれた藍染め製品のブランド。㈲藤田染苑(京都市右京区)は、伝統的な京友禅の技法を残しながら“藍捺染”という染色業界初の技巧を開発した。その技術とアーティストのコラボから生まれる新しい感性の手ぬぐいを制作する現場を訪ね、商品の魅力と可能性を聞いた。

「天然藍」にこだわり

「安and堵」の製品が作り出される藍捺染という技法は、天然藍だけを使用し、型で一枚一枚職人が染めるというもので藤田染苑だけの技術である。従来の藍染は、藍の入った壺に布を浸してから、絞りで色を染めていく絞り染めという技法。藍捺染は型を使うことで細かい表現が可能になり図柄の幅が大きく広がった。デザインはアートディレクター、書家、写真家、テキスタイルデザイナーなどあらゆる分野で活躍する8人のアーティストが手掛けている。今回インタビューした田中夕香子氏も、デザインを手掛けるアーティストの一人である。「活躍中のアーティストの作品が藍を使って布の上で表現するとどうなるか、ワクワクする面白さがあります」と田中氏。

 

続きは2021年10月号(10/15発行)掲載

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