2025 炊飯ジャー・ポット・ステンレスボトル特集 「ジャー&レンジは前年上回る出荷」

一般社団法人日本電機工業会によると、白物家電機器の2024年度国内出荷額(見込み)は2兆5768億円で、前年度実績比102・1%。夏の記録的な猛暑および、冬の寒波によりルームエアコンの国内出荷が好調だった。電気シェーバーやヘアドライヤーなどの理美容機器も好調に推移したことで、国内出荷金額は前年度を上回る見込みとなった。前年度実績比はルームエアコンが107・0%、ジャー炊飯器が103・6%、電子レンジが104・2%、電気シェーバー113・1%。ジャー炊飯器と電子レンジは、コロナ禍の需要増の反動減が底を打つとともに、高機能付加価値製品の人気が単価を押し上げ、前年度を上回る見込みとなった。

タイガー魔法瓶「大容量タイプが本格展開」

タイガー魔法瓶㈱(大阪府門真市)の2024年下期〜2025年上期のジャー炊飯器の販売状況は、業界全体では数量微減・金額微増。同社だけを見ると好調に推移していて、数量・金額ともに業界レベル以上の伸長を示している。フラッグシップ商品であるジャー炊飯器「ご泡火炊きシリーズ」が好調であることに加えて、特に準高級機種で金属の内釜を使用している「JRI型」が実績を牽引している。

サーモス「大容量のステンレスボトルが人気」

サーモス㈱(東京都港区)を含めて、業界の今年上半期の動きは数量ベースでだいたい100の推移。金額ベースでは105〜106で増加した。数量は変わらずだが、価格改定などアップ要因と猛暑の影響で、6月くらいから急激に出荷が増えた。特にスポーツボトルで1・5ℓ容量以上の大容量タイプの出荷が増えている。ケータイマグも大きなタイプが売れている。

 

2025年10月号(9/15発行)掲載

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