2025総合カタログ巻頭特集と注目企画/防災防犯がさらに拡充 家電+ヘルス&ビューティが定番化

2025年度のギフト総合カタログ全9社版を昨年度と比べると、若干ページ数は減ったが、個々では現状維持もしくは増ページした発行社があった。このページ減は印刷用紙代や諸経費の勘案もさることながら、「同様メーカー商品や同一ジャンル内でのダブリ掲載」が見直しに向かっていることに他ならず、結果として各社のカタログ誌面に“個性や独自性”をもたらすようになった。

巻頭企画は、①ハイエンド路線②能登地震の復興支援③用途別提案とこだわり商品のお薦めの3つに集約される。 ページネーションでは引き続き「防災防犯」が大きな存在感を示し、災害時に人間が飲まず食わずに生存できる時間は約72時間との認識が広まったせいか、「保存食としての防災食」が急速に拡充され出してきた。

しかし、防災のフェーズが変わったとされる昨年の能登半島地震や南海トラフ臨時情報の発令局面では、「防災食メーカーが限られており、肝心な時に品物がない」という機会ロスを改善できるかどうかが、防災ビジネスの課題として浮かび上がっている。

 

2025年3月号(2/15発行)掲載

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