2024お歳暮「スイーツ・肉類・総菜が主役、家族団欒と送料込みを 強調した商品頁構成」

「原材料費の高騰で市井の商品価格は上がる一方だが、ギフト商品の価格は比較的押さえられてきた。ただ、メーカーは年が変われば値上げする意向」とギフト業界は今歳暮期の“お得感”に商機を見出す。

商材面では、自分ないしは家族へのご褒美としての自家需要にも支えられ、スイーツ、肉類、そして惣菜の伸びが顕著だ。団欒の主役を担う鍋物やスープ、簡単な調理だけで食せる“時短食材”は若い人向けを狙った。

以下、シャディの商品政策やリンベルのおせちの動向、総合ギフト問屋各社に歳暮カタログを取材した。

歳暮の動向と商品政策/シャディ「Xmas、年末年始9連休の幅広い需要に照準」

㈱シャディ(東京都港区、矢野輝治社長)は歳暮、クリスマス、おせちをはじめとする迎春準備商品など、一連の年末年始商戦を「ウインターギフト」として捉え一年の最実需期に位置付ける。上司へのお歳暮といったタテ社会的な贈りものは一般的にダウントレンドだが、地域密着型のシャディ販売店ではお歳暮のリピート率が高く、堅調な需要が続く。

おせちの商況と新商品開発/リンベル「伸長市場に対応する多様な商材開発」

リンベル㈱(東京都中央区、東海林秀典会長CEO)では、8月21日に同社公式オンラインストアで新発売のおせちを含め、13種の2025年おせちの販売を開始した。

近年、おせち商戦の開始時期が早まり、一昨年から販売時期を繰り上げた。猛暑の影響が懸念されたが、昨年比110%で推移。毎年好評のリンベルオリジナルブランド「日本の極み」シリーズのおせちや、「名探偵コナンおせち」、「美的おせち」などのラインナップに加え、今年新登場した商品への注目が高く、昨年を上回る受注が続いている。

 

2024年12月号(11/15発行)掲載

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