カタログギフトは消費動向を如実に反映する。
いよいよコロナ明けが目前に迫まり、人出が増えはじめた本年2、3月頃、業界人が交わす第一声は「選ばれるのは体験型ばかり。粗利がね…」だった。そして、5類に移行された5月になると「イエナカ需要や外出できないことによる代替需要は剥落したが、ブライダルや仏事が戻ってきた。カタログギフトって、うまくできているね」と持続する売上高に安堵を交えた感想が聞かれるようになった。
今号の取材では「祝い」市場の開拓と紙媒体からカード型、そしてソーシャルギフトをはじめとするデジタル型への移行が異口同音にフォーカスされた。
かつて「キャッシュと商品券が飛び交う“祝い”市場をいかにカタログギフトに置き換えられるか」と言われていたが、発行企業の今日の順調な発展ぶりを見るにつけ、着実に祝い市場が獲れていると思われる。
以下、リンベル、ハーモニック、大和、シャディ、ワイ・ヨットのカタログギフト発行大手に、現況と今後の市場動向そしてデジタル化について尋ねた。
2023年11月号(10/15発行)掲載