2021年度版のギフト総合カタログは、コロナ禍を背景に「防災・防犯」が大きくページ数を伸ばした。ピエットが10頁、アピデ9頁、ジープラン4頁それぞれ昨年対比ページを増やしたほか、リボンハーツは頁数据え置きながらもアイテムを充実させ、ハリカはニューノーマル(新生活様式)の切り口で衛生用品を掲載した。
「防災」という言葉が業界に登場したのは1990年ごろ、当時は台風や豪雨などの風水害に備えての性格が強かった。その後、93、4年には現金輸送車強盗事件などを契機に「防犯(セキュリティ)」専門メーカーがお目見えした。そして、95年1月17日の大都市直下型地震「阪神・淡路大震災」の発生によって、防災・防犯というカテゴリーがほぼ確立された。そこへ昨年の新型コロナは感染予防対策としての防疫・衛生用品の備えをもたらし、マスクや消毒液が一気に広がったのである。
続きは2021年3月号(2/15発行)掲載