農業の未来を創造する6次化加工「地域密着で加工品のメリット追求」

NPO法人農産物加工協会(大阪市、川西修代表理事)の主催する協会発足記念基調セミナー「農業の未来を創造する6次化加工」が10月14日、大阪商工会議所で開かれた。6次化の分野で活躍するプロフェッショナルによるパネルディスカッションで、6次化の現状と課題を熱く語った。

加工まで手が回らない

橋本(ファシリテーター) 本日は農業の未来を創造する6次化加工をテーマに、日本国内の産地や生産者の問題点から改善策、農業の未来についてパネルディスカッションをさせて頂きます。はじめに、生産者や産地の現状の問題点を教えてください。

中出 農業者として一番の問題点は、農作物の生産に力を入れているので、加工にはどうしても手が回らないということです。生産も加工もされる方はいますが、加工事業を行うにあたっては費用や期間が膨大に掛かります。この辺を何とか削減できないかと常日頃考えています。時間がないことと、加工品の製造ノウハウがないことが一番の問題点です。

 

2021年12月号(11/15発行)掲載

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