環境配慮型のユニークな卓上カレンダーを開発する㈱トラスト(名古屋市南区、可児俊丈社長)はノベルティグッズの開発企業から卓上カレンダーメーカーに転身した。他社に真似できないアイデア商品は、ほとんどが特許や実用新案を取得済み。ノベルティで培ったノウハウを生かし、国内生産による高品質・短納期を実現し、取引先企業は全国650社にのぼり、新規顧客やリピーターを着実に増やしている。企画営業部の田添淳一課長に話を聞いた。
販促で培った技術が力に
1991年にノベルティの問屋として創業。2年後にオリジナル製品開発に取り組み、缶くんキャップやスマホスタンドなど低価格帯のノベルティグッズを中心に展開してきた。新商品を掘り下げるなかでリピート需要を見込める商材として卓上カレンダーに目を付けた。そして1997年に開発した「マルチ卓上カレンダー」がカレンダー業に転身するきっかけとなる。
当時は壁掛けが主流、卓上がまだ市場に少なかった。サイズ感が絶妙なプラスチックケース、メモ書きできる機能性が高く評価され、トラストの顔になった。ピーク時はカレンダーとパーツで年間約120万冊分を販売。今も主力のロングセラー商品である。
「カレンダー、ギフト業界の方々にご支持頂けたことがきっかけです。商材が広まり、ノベルティ時代からの強みの短納期、低い不良率が評価され、年を追うごとにリピート注文が増えました」と田添氏。8月までは対面を重視した新規開拓営業に集中。逼迫した期日でも必ず間に合わしてくれるメーカーとして、毎10月、11月は大忙しだ。
2022年8月号(7/15発行)掲載