ガラス・漆器・陶器の国内最大級の見本市「名古屋テーブルトップショー2023」(日本陶磁器卸商業協同組合連合会主催)が、1月18・19日、ウインクあいちと吹上ホール会場で開かれた。17グループ107社が出展。コロナ禍でも活発な新商品の開発姿勢を見せた。SDGsにからむ新商品提案が増え、レトロ風の商品も目立ってきた。
九谷和グラスの清峰堂㈱(石川県能美市)は、ガラス部分がストライプ形状の「まんまるストライプグラス」と「ストライプタンブラーグラス」を前面で提案。これまでガラス部分は江戸硝子をべースにしていたが、材料の入手が困難なためマシンメイドのガラスを取り入れている。口元をダイヤモンドの付いたヤスリで磨いてなめらかにし、炎で焼き上げているので優しい口当たりに仕上がっている。他にクローバー柄のショットグラスや雪割草柄のトールマグカップなどを展開。セミオーダーの絵柄である「色絵十草文」は鮮やかな色彩でリニューアルした。
清水則徳社長は「2024年に北陸新幹線が全線開通するが、これを機に我々は産地の観光や工場見学ができる態勢づくりを進めている。地元の作家を招いて九谷焼の体験教室を開くなど、新しいサービスをチョイスカタログでも紹介していきたい」と語る。
2022年3月号(2/15発行)掲載