テーブルウエアとハウスウエアの国内最大級の見本市「名古屋テーブルトップショー」(日本陶磁器卸商業協同組合連合会主催)が6月4・5日の2日間、名古屋駅前のウインクあいちで開催された。62回目。全国から有力企業・商社が集結し、16グループ77社が出展した。今回はインバウンド対応、輸出対応に力を注ぐ企業が目立ち、商品的には復刻版や抹茶碗、猫柄への関心が一段と高まった。
輸出、インバウンド狙い
「売上げの3分の1は貿易」という㈱セラミック藍(岐阜県多治見市)。ここ10年間で販売先が大きく変化したが、今回も輸出やインバウンド対応を意識した展示をアピールした。今春発表して好評だった復刻版デザインの「回々」シリーズは利休碗やぐい呑みのアイテムを増加、海外狙いを訴えた。また、インバウンド向けのブランドとして鮮やかな色彩の「藍土(らんど)」を発表。皿、ぐい呑み、箸置きなど、日本の小さな和の風景を紹介した。
オリジナルな猫デザインのシリーズは「ミミィーズ」。仏語で「かわいい猫ちゃん」という意味で、釉薬の下にカラーデザインを施しているのが特徴だ。パッド印刷の方法で製造しており、安心・安全に使用することができる。他に、猫のぬいぐるみなど雑貨提案も行なっている。また、動きの良い商材として「抹茶セット」が挙げられる。抹茶碗・茶筅・茶さじの3点セットで、「抹茶碗は出したら売れる」状況が続いている。
2025年8月号(7/15発行)掲載