ギフサ理事会より「Withコロナ、Afterコロナの需要創出」

リモートによるギフサ理事会(6月11日24頁参照)では議事のあと情報・意見交換が行われた。

まず、商況については「“需要が蒸発”したと言われる3月は非常に苦戦したが、4月、5月はギフト以外の商材が売上げに寄与し、前年を少しクリアできた。ひとつはマスクをはじめとする衛生用品の特需、もうひとつはネット販売先からキッチン用品の引き合いがかなりあったこと」「ブライダル、百貨店の店頭は苦戦しているが、コロナの影響を受けない増収になった販路もあり、覚悟していたほど売上げは落ちていない」と想定以上に踏ん張った報告があった。

さらに、「6月に入り回復してきた。引き続き従来にないマーケットにチャレンジし、営業を拡大したい」「イベント関連が6月に入って少しずつ増えてきており、なんとか売上げを維持してきた」と緊急事態宣言解除後は、人が動けば経済(ギフト)も動くことが報告された。まずは第一関門としてこの中元商戦がどのように推移するか、見極めたいとしている。

IT化やイノベーションにも言及された。「リモートがもてはやされ、オンライン挙式、オンライン葬式が流行しそうだと報じられた。イベントの簡略化は本来のギフト需要から見れば心配事だが、一方でそういうブームを取り入れ、業界の刷新を図る時代かもしれない」「ギフト業はアナログ的な要素が多くを占め、固定費の負担が重い。業界がこぞってIT化や自動化を推進すれば、こうした売上げ減少局面でも耐えられるような強い体質が構築できるのでは」。また、働き方改革では「8時から16時、10時から18時という2つの勤務体制の会社づくりができそうだ。人材確保からも、新卒者に選んでもらえるような企業を目指す」と週休3日制も検討したいと言う。

 

続きは2020年8月号(7/15発行)掲載

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