11月24日、「麻布台ヒルズ」が開業した。麻布台ヒルズプロジェクトは1989年の街づくり協議会設立以降、森ビル株式会社(東京都港区、辻慎吾社長)が約300名の権利者と実に35年もの時間をかけて推進してきた区域面積8・1ヘクタールに及ぶ大規模市街地再開発事業である。
「森JPタワー」、「レジデンスA」、現在建築中の「レジデンスB」の3棟の高層ビルには住宅、ホテル(ジャヌ東京、来年2月オープン)、オフィスフロア、慶應義塾大学予防医療センターなどが、低層のガーデンプラザとタワープラザには約150店舗の商業施設とギャラリーといった文化施設が配置され、順次開業する。
麻布台ヒルズは2・4ヘクタールの広大な緑地を含むことが大きな特徴の一つであり、パブリックアートが配置された中央広場をはじめとして、果樹園、菜園、街をつなぐ桜麻通り、更には低層部の屋上を含む敷地を緑化している。
敷地内には創立34年の都心最大級のインターナショナルスクールがある。60カ国以上の生徒が在籍し、国際社会で活躍する人材の輩出を期待されている。
2024年1月号(12/15発行)掲載