創業1918年、封筒のシェアで全国20%以上を占める㈱イムラ(大阪市中央区、井村優社長)の「紙エール」は、紙自体を透明に加工することで、プラスチックの窓を貼り合わせることなく、透明の窓枠付の包装紙を実現した。この新たな技術が近年進む“パッケージの紙化”へ大きく貢献すると期待されている。
ギフト商品開発に新たな視点
これまでパッケージにプラスチック製が採用されてきたのは耐久性と透明性にある。「紙エール」は紙に特殊な樹脂を塗り、硬化させる技術により、本来透けて見えることのない紙を透けさせることを可能にした。この技術により紙よりも丈夫でありながら、内容物の視認性が高く、バーコードやQRコードの読み取りも可能なほどの高い透明性を誇る。また、透けさせたい部分以外は紙本来の色を保ったまま加工することが可能であり、透明部分も含め、リサイクル適性が高い点が特長だ。FSC認証マークや、プラスチックスマートマーク、リサイクル適性の印刷表記をすることもできる。
2025年2月号(1/15発行)掲載