第8回マーケティングWeek春/販促手法で競合に差をつける 〝売れる仕掛け〟の秘密

Webであらゆる情報にアクセスできる現代において、消費者は商品やサービスの比較・検討を容易に行えるようになった。このような環境下では、購買意欲を喚起する販促活動が、競合との差別化およびブランドイメージの向上において、かつてないほど重要性を増している。

実際、(一社)日本プロモーショナル・マーケティング協会の「2023年度プロモーション実態調査報告書」によると、回答企業におけるプロモーション業務売上の対前年比は、全体では「対前年比増」と回答した企業が57・1%と6割近くに上り、「対前年比減」(17・1%)を大きく上回っていた。さらに消費者向けプロモーション手法およびツール&メディアの受注増減は「ネット系プロモーション・ツール」、「インターネット広告」が大幅に増加し、「体験手法」、「プロモーションイベント」も増加傾向にあった。

こうした流れを受け、4月2〜4日、RX Japan㈱主催により東京ビッグサイトにて開催された「第8回マーケティングWeek春」は、3日間で1万6332人が来場し、大きな注目を集めた。なかでも「販促EXPO」では、ノベルティ、POP・ディスプレイなど、企業のプロモーション活動を支える多彩な製品が一堂に集まり、独自性と高い訴求力を備えたアイテムが数多く出展された。来場者の関心は、単なる配布物ではなく、ブランド体験と直結するプロモーションツールへと明確にシフトしており、販促の質的転換が着実に進行していることがうかがえ、体験型や動画を活用した販促が多くみられた。

 

2025年6月号(5/15発行)掲載

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