味の素AGF(東京都渋谷区)は2月、中元商戦に先立って中元向け新商品を発表した。商品紹介の前に、2022年の中元ギフト市場の変化を振り返ってみる。
中元ギフト市場は縮小継続の傾向で、特に贈答世帯率はコロナ禍を経てさらに減少が加速した。一方、贈答世帯の件数は減少しているものの、1世帯当たりの予算は維持する結果となった
嗜好飲料と食用油のギフトは、共に2000円台以下が減少、3000円以上が増加した。贈答件数が減っても、贈答品はワンランクアップする傾向を示した。嗜好飲料について同社は、「“相手が好きなものを”を前提に、コロナ禍以降のプチ贅沢や健康ニーズの拡大で、『高級感』『季節感』『健康』『バラエティ』の重視度が高まっている」と分析。食用油は「“実用的”を前提に、『健康』ニーズが高く、次いで『バラエティ』『高級感』を重視している」とした。
2023年4月号(3/15発行)掲載