2022カタログギフトの動向(中)「主用途が回復基調に、法人はカード型普及」

ユナイテッドスペース「コロナ禍で大人気の「無期限EXETIME」

㈱ユナイテッドスペース(東京都中央区、林洋一社長)の最近の販売状況。主力の「EXETIME」(エグゼタイム)は、2021年後半から販売数が完全にコロナ前に戻ったという。コースは高価格帯のものが売れており、以前、全体販売数の4割を占めていた3万円コースは、今は5万円コースが取って替わろうとしている。20万円・30万円コースを持つ高級タイプの「EXETIME Platinum」(エグゼタイムプラチナム)も順調に販売を伸ばしている。

三 喜「ギフタス法人需要中心に着実な伸び」

㈱三喜(東京都墨田区、三谷欣司社長)のカード型カタログギフトシステム「Giftas」(以下、ギフタス)は、法人需要を中心に着実に伸ばしている。人気の秘訣はその柔軟な使い方と発注者の要望にあわせたカスタマイズにある。通常の紙媒体のカタログギフトでは交換商品は1人1点だが、ギフタスは複数アイテムの選択が可能。さらにポイントの合算やポイント不足分をクレジット決済で補って購入できるとあって、本当に欲しい商品を選ぶことができる。

ロワール「結婚祝い・内祝いが回復傾向に」

㈱ロワール(東大阪市、梶村正也社長)の2021年後半〜2022年前半の売上げ推移は、一定の減少はあるが大きな変動はなく、安定した状態を保っている。ギフト用途別に傾向を見ると、「香典返し」はまだ減少傾向にあるが、「結婚祝い」「結婚内祝い」は回復傾向にある。「中元・歳暮」「出産内祝い」「快気内祝い」などは大きな変化はない。「回復傾向」にあるギフト用途が少ないことに対し、同社は「人の集まりが元に戻ると考えていないことが最大の要因。集まりの参加規模の縮小化があり、これまでと同じ需要が生まれていない」と話す。

2022年10月号(9/15発行)掲載

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