団扇扇子商況/平井星光堂「祭り復活で竹うちわ半数回復」

インタビュー/(株)平井星光堂 平井孝治 社長

昨年より好調

うちわ・扇子の夏物商材は、昨年と比べて今年は大きな落ち込みがありません。昨年に落とした分くらいのカバーは今年はできていると言えます。ただし、3年前のコロナ禍以前の水準には戻っていませんが。

それでも今年は、地域のイベントや祭りが元の規模ほどではないにしても、大分復活してきました。大阪では天神祭が陸渡御だけですが復活し、祇園祭の山鉾巡行が3年ぶりに開催されました。長野県では7年に一度の諏訪大社御柱祭が催され、善光寺御開帳も行われました。地方の盆踊り大会も少しずつ発表されています。天神祭では地元企業からの寄付集めに竹うちわを配布しますが、これが2年ぶりに復活しました。今年の若干の回復ぶりはこうしたことが要因になっていると思われます。

2022年月号(8/15発行)掲載

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