伊予結納センター窪田恭介 社長「事業幅拡大でコロナリスク軽減」

「結納だけはしておきたい」

コロナ禍での1年、我々も厳しい状況を強いられました。昨年の4、5月は緊急事態宣言のために商売は止まりましたが、夏以降は回復し、秋〜冬にかけて対前年比をクリアするまでになりました。ところが、今年1月に入ると、再び緊急事態宣言が出されて前年を割り込む売上げ状況になっています。昨年の夏には、月ベースで対前年比を3倍に伸ばした販売店もあったのですが、それを考えると、人が大勢集まる結婚式はできないが、結納だけはしておきたいと考える消費者が少なくないということではないでしょうか。

当社の売上げの落ち込みが他社よりもいくらか小さいとすれば、それは当社の事業の幅が広がっているせいではないかと思います。結納用品だけでなく、金封、贈答線香、ふくさ、風呂敷、額装品、各種和雑貨とさまざまな商品を扱っています。単発で結納用品だけを扱っていれば、コロナ禍の状況はきついと思います。結婚祝いは結婚式がないので減少していますが、それ以外のギフト用途が増えているので、我々もそういった商材を増やしています。

 

続きは2021年6月号(5/15発行)掲載

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