ひとりひとりにマッチする エンディングの形を/エンディング産業展

超高齢化社会や単身世帯数の増加、社会の国際化や女性の社会進出、LGBTQなどの個性の尊重や社会構造の変化が進む日本。また、コロナ禍で、葬送のスタイルの多様化が一気に進み、大規模な葬儀から家族葬などの小規模葬儀へシフトが加速した。個人個人の人生のエンディングにふさわしい葬儀や埋葬、供養などに特化した「エンディング産業展」が、8月31日から9月2日、東京ビッグサイトで開催された。出展は約90社。来場者は1万2951人。

注目される終活、樹木葬、海洋葬や、相続や資産運用にいたるまで多種多様なセミナーが連日開催され盛況となった。

弔電や香典を送ることができる無料のプラットフォーム「Bloom Post」を提供する㈱Swell(スウェル)が、運用開始に先立って葬儀のデジタル化についての意識調査を行ったところ「葬儀が縮小化されても、故人をしのぶ気持ちが小さくなるわけではない」という結果が見えたという。「大切な人の葬儀に行けなかったら後悔しますか」、という質問に対して「後悔する」「どちらかというと後悔する」が78・1%。また、「葬儀に参列できなかった人に対してなにかしましたか」という質問には「何もできなかった」が44・7%だった。「オンラインで弔電や香典を送ることができたら便利だと思うか」に対しては80・7%が「便利だと思う」と回答した。「Bloom Post」は、遺族のためのフェイスブックのようなプラットフォームを提供、遺族が葬儀などの情報を告知し知らされた人は弔電や香典、供え物を送ることができる。また、故人の写真を共有できるアルバム機能もある。

 

2022年11月号(10/15発行)掲載

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