我が社の商品開発 /山田養蜂場「発想の原点は いつもお客さま」

ミツバチ産品(ローヤルゼリー、プロポリス、ハチミツ)の製造販売で有名な通販大手、山田養蜂場。77年前に創業し、日本のレンゲ蜂蜜の3大産地(当時)と呼ばれていた自然豊かな山あいの地、岡山県の鏡野町に本社を置く。

養蜂家であった父の遺志を継ぎ、現在の企業グループへと成長させたのが、二代目社長の山田英生氏である。「今でも社長発案のアイデアは結構あり、モノ作りが大好きな人」と話してくれたのは流通事業部事業部長の鈴木達也さん。食品開発グループ早川幸昌さん、広報室樋上登貴子さんと共に、山田養蜂場ならではのモノ作りにかける想いや大切にしている企業理念について伺った。

一人のひとのために

山田養蜂場が創業以来大切にしているのが「一人のひとのために」という想い。原点にあるのは幼くして亡くなった山田社長の妹、差栄さんの存在である。先天的な心臓疾患をもつ娘のためにと、創業者である先代社長が苦労の末、商品開発したのが現在トップクラスの販売量を誇るローヤルゼリーだ。家族の健康を願う心はその後も、同社の「モノ作り」の原点になっている。

 

2025年7月号(6/15発行)掲載

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