WITHコロナの商品開発/coto mono(コトモノ)「SNSでアジア仏教国から反響」

奈良市中心部、奈良公園や大仏殿にほど近い風情ある街並みの“ならまち”。個性的なカフェや雑貨店が立ち並び観光客にも地元の人たちにも人気のスポットである。細い路地を入ったところにある小さな文具店「coto mono(コトモノ)」。こじんまりとした民家を改装した店舗は、コロナ対策で入店人数が制限され、店の前には入店待ちの列ができていた。

東岡智恵子店長がデザインする奈良がモチーフの文具・雑貨「ならうふふ文具」は奈良を飛び出し、現在アジアでも大人気となっている。多くのファンを生み出す商品の魅力は何か、東岡店長を訪ねた。

奈良に特化したモノづくり

東岡氏は、文具メーカー数社でデザインを手がけたのちオリジナル文具を作りたいという思いを抱いて独立。2016年4月にcoto mono(コトモノ)をオープンさせた。仕入れ商品のみの展開でスタートし、準備期間を経て約1年後にオリジナル商品の開発を始めた。最初に作ったのが鹿のマスキングテープ。「奈良のお土産物屋さんに、ビニール製の鹿にタイヤが付いていて子供が引っ張って遊ぶおもちゃがあるんですが、それをモチーフに作りました。私自身が奈良出身なので、奈良をモチーフにしたものづくりをしていこうと思っていました」。奈良に特化したモノづくりが量販店や雑貨店バイヤーの目にとまり、イベント販売されるようになり、徐々に認知度があがっていった。

 

続きは2020年12月号(11/15発行)掲載

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