2020炊飯ジャー・ ポット・ステンレスボトル 概況

炊飯ジャー昨年並み

社団法人日本電機工業会がまとめた「2020年度電気機器の見通し」によると、2019年度は白物家電分野で、省エネ製品・高付加価値製品など消費者ニーズを捉えた製品などが堅調に推移したが、全体で前年度をやや下回る見込みとなった。国内出荷2兆4561億円、前年度比99・5%。電気洗濯機は106・0%と好調で、電気冷蔵庫は100・0%、ジャー炊飯器も100・1%と前年度並みを維持している。10月に実施された消費増税の影響は、年度を通してみると白物家電機器全体では小さい見込みと分析している。

2020年度の国内出荷は2兆4079億円、前年度比98・0%と前年度を下回る見通しだ。製品別では、電気冷蔵庫99・8%、電気洗濯機99・3%、電気掃除機98・4%、ジャー炊飯器99・2%で、前年度並みの水準は維持しそうだ。

ルームエアコンは年度で95・4%と前年度を下回る見通し。

ボトルなど回復傾向

2020年上期はどのメーカーもコロナ禍の影響で前年を下回る販売実績となった。特にボトル関連は外出自粛や学校休校などで厳しい状況に追い込まれたが、緊急事態宣言後や直近の7、8月には回復傾向が見られるようになった。

上期の不振を取り戻すために、秋に向けての新製品提案には各社力が入っている。炊飯ジャーは、ごはんの美味しさ追求がさらに加速、ステンレスボトルではせんとパッキンが一体化した「シームレスせん」タイプが開発され、使い勝手競争も熱を帯びてきた。国産メーカー初のポケットサイズボトル(150㎖・95g)も登場した。

 

続きは2020年10月号(9/15発行)掲載

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