薫寿堂 /「新素材」綿ヒモで作ったカジュアルお香

株式会社薫寿堂(神戸市、魚住朋樹社長)は、コロナ禍の影響で4、5月は売上げ半減のダメ—ジを受けたが、緊急事態宣言の解除後は徐々に回復し、7、8月は昨年並みの水準に戻した。中でも、贈答用線香は葬儀時や初盆・新盆の需要期によく動き、前年並み達成や単月プラス成果に貢献した。魚住社長は「贈答用線香はよく出ました。普段なら葬儀に出席される方も今回は連絡だけして、最後に線香を送るという形にされた方が多いようです」と述べ、例年との違いを強調した。

薫物線香と並んで力を入れているのがお香だ。昨年11月に発売された「AROMA Cord」(アロマコード)は、従来の常識を破る斬新な発想のお香。テレビや新聞でも取り上げられ注目を集めた。一番の特徴はお香の素材自体を変えたこと。線香の原材料であるタブ粉を使わず、木綿のヒモに香りをしみ込ませて火をつける、新しくカジュアルな線香を開発した。清涼感のあるディープオーシャンやジャスミンなど9種類の香りがある。綿ヒモの長さは2m。10㎝燃えるのに要する時間は7、8分。お香クリップや不燃性のお香マットが付いているので、使いたい時間を調整しながら香りを楽しめる。1個800円。

 

続きは2020年10月号(9/15発行)掲載

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