ワールドカレンダー ウォッチング「国ごとの事情が見えるカレンダー売り場」

中国/縁起物は絢爛豪華、日めくりは新トレンド

10月後半あたりから、赤・黄・金色を貴重としたおめでたいイラストや写真のカレンダーが市場の店頭を賑わすようになる中国。金色の「福」の文字や干支のイラストは中国ならではの華やかさだ。中国共産党系も強烈なインパクトである。いわゆる縁起物が8割を占めるカレンダー売り場。どの家庭にも必ずこのタイプがひとつは掛けられている。今年はコロナ禍で、例年にも増して人々の運気アップ、疫病退散、健康維持への思いが高まっているようである。名入れカレンダーは、日本同様、企業や商店からもらえるが近年、その数は減少傾向である。……

オーストラリア/カレンダーは一家にひとつ、予定管理はスマホで

カレンダーはリビングダイニングなど、家族の共有スペースにひとつ壁にかけられているのがごく普通の光景である。日本のようにあちこちからカレンダーをもらうということはほとんどないため、ひと部屋に複数のカレンダーを掲示することはない。クリスマス商戦が始まる頃からショッピングモールには、カレンダーのポップアップストアが現れる。日本同様、雑貨店や文具店、土産物店、百貨店でも取り扱われている。一家にひとつのカレンダーは、ファミリーで吟味して購入する。……

 

続きは2021年3月号(2/15発行)掲載

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